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GitHub Copilotの使い方を紹介!概要や導入方法も解説

2025年08月29日
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小島大輝
IT系Webライターとして活動しており、IT系メガベンチャーのシステムエンジニア(SE)として、大手企業から中小企業まで幅広いクライアントに常駐してきました。
主にWebアプリケーション開発を担当し、プロジェクトリーダー(PL)からテスト工程まで様々な開発工程を経験しています。
これまでに、IT系スキルや技術の解説記事を中心に、200本以上の執筆実績があります。

近年、生成AIの進化により、エンジニアの開発業務を効率化するツールとして「コード生成AI」が急速に注目を集めています。

その中でも、MicrosoftGitHubが共同で開発したGitHub Copilotは、コード補完やチャット機能を通じて、日々の開発をサポートする強力なツールです。

しかし、GitHub Copilotで実際にどんな使い方ができるのか、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、GitHub Copilotの基本的な概要から、主な機能、導入方法までをわかりやすく解説します。

コード生成AIの導入を検討している方や、開発効率を高めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

GitHub Copilotとは

GitHub Copilotは、MicrosoftGitHubが共同で開発したコード生成AIツールです。

GitHub Copilotを使用すれば、開発者が生成AIとペアプログラミングのように作業できるため、日々のコーディングを効率化できます。

また、GitHub CopilotVisual Studio CodeVSCode)やJetBrainsIDEなど、複数の開発環境に対応しており、既存のワークフローに導入しやすいです。

PythonJavaScriptC#など多くのプログラミング言語にも対応しており、Web開発、データ分析、ゲーム開発など、幅広い分野で活用できるでしょう。

 

GitHub Copilotの使い方

GitHub Copilotの主な使い方は、主に下記5つです。

 

  • コード補完機能
  • チャット機能
  • インラインチャット機能
  • 複数ファイル編集
  • エージェントモード 

 

コード補完機能やチャット機能など、多くのコード生成AIで使用できる機能が搭載されています。

また、自動でタスクを進めるエージェントモードも活用でき、GitHub Copilotならではの強みもあります。

 

コード補完機能

GitHub Copilotのコード補完機能は、開発者のコードやコメントを基に、必要なコードを生成・提案する機能です。

過去のコードやプロジェクト全体の構造もふまえ、一貫性のあるコードを提案してもらえるため、コーディングの負担が大幅に減ります。

また、定型的な処理や繰り返し書くコードを短時間で完成できるため、生産性の向上につながるでしょう。

 

チャット機能

GitHub Copilotでは、Copilot Chatというチャット機能が使えます。

自然言語で質問や指示を送ると、アルゴリズムの最適化案やコード修正版を提示してくれる機能です。

また、「このコードの役割を説明して」と頼むと、処理内容や動作原理を分かりやすく解説してくれるため、他人が書いたコードの理解にも役立ちます。

複数回にわたる質問や追加指示もできるため、段階的な修正や改良がスムーズに行えます。

 

インラインチャット機能

インラインチャットは、エディタ上の特定のコードを選択して、その場で改善や説明を依頼できる機能です。

大規模な開発の場合、ファイル全体を対象にする必要がなく、ピンポイントでの修正や最適化ができます。

コードレビューの場面でも役立ち、指摘箇所についてすぐ改善案を提案できるため、レビューから修正までのサイクルが大幅に短縮されます。

 

複数ファイル編集

GitHub Copilotは、複数ファイルをまたいだコードの提案や修正も可能です。

大規模なプロジェクトでは、1つの変更が複数ファイルに影響を及ぼすことがよくあります。

GitHub Copilotはプロジェクト全体のファイルの内容を理解し、必要な修正箇所を提案するため、変更漏れを防ぐことができます。

また、リファクタリングや機能追加の際に、複数のファイルにわたるコード生成を一度に行えるため、チーム開発や長期プロジェクトでの保守作業が楽になるでしょう。

 

エージェントモード 

最新のエージェントモードは、単発のコード提案だけでなく、複数の工程を一括して実行できます。

Reactで簡単なTodoアプリを作成して」と指示すると、必要なコンポーネント、状態管理の実装、スタイル設定、テストコード生成まで、一連の作業を自動的に進めます。

途中で仕様変更を加えることもでき、柔軟な対応が可能です。

短期間でのプロトタイピングやアイデア検証にも有効であり、手作業で行えば数時間かかる作業を数分で終わらせられるメリットがあります。

 

GitHub Copilotの導入方法

GitHub Copilotの導入方法として、下記の設定や準備が必要です。

 

  1. GitHubアカウントの作成
  2. VSCodeをインストール
  3. GitHub Copilotの登録
  4. VSCodeGitHub Copilot拡張機能をインストール

 

GitHub CopilotVSCode以外の対応IDEJetBrainsIDEなど)もありますが、今回は最も利用者が多いVSCodeを対象に説明します。

 

GitHubアカウントの作成

まず、GitHub Copilotを利用するにはGitHubアカウントが必須です。

アカウントを作成するためには、GitHub公式サイトへアクセスし、必要情報を入力してアカウントを作成します。

ユーザー名やメールアドレス、パスワードを入力すればアカウントは無料で作成できます。

 

VSCodeをインストール

次に、GitHub Copilotを利用するための統合開発環境(IDE)であるVSCodeを用意します。

VSCodeは、公式サイトから最新版をダウンロードし、OSに応じたインストーラを実行(Windows, macOS, Linux対応)するとインストールできます。

VSCodeは拡張機能によって機能を追加できるため、GitHub Copilotとの親和性が高いです。

すでに別のIDEを使っている場合でも、VSCodeは使い勝手が良いので、試しに導入してみてください。

 

GitHub Copilotの登録

アカウントとIDEの準備ができたら、GitHub Copilotの利用登録を登録画面から行います。

GitHub Copilotには複数のプランがあります。

契約プラン

料金(個人向け)

特長・備考

Free(無料)

月額・年間ともに¥0

月当たり2,000回のコード補完、50回のチャットリクエストが可能。基本機能を制限付きで体験できる。

Pro(個人)

$10/月 または $100/

補完無制限、チャット利用無制限、月300回のプレミアリクエスト付き。有料モデルやエージェントモードにも対応。学生・OSSメンテナーは無料対象。

Pro+(個人上位)

 

$39/月 または $390/

Proの内容に加え、全モデルへのアクセス、大量のプレミアリクエスト(1,500回)など、最高レベルの柔軟性を提供する。

Business(法人)

$19/人・月

組織向け。組織単位でのポリシー管理、ライセンス一括管理、Copilot Chatやエージェントの利用が可能。

Enterprise(法人上位)

$39/人・月(目安)

Businessの機能に加え、監査ログ、SAML連携、組織全体でのカスタムAIモデル利用、より高度な統制機能を提供する。

 

初めて利用する方は、まずはFree(無料)プランから始めるのがおすすめです。

Pro(個人)プランには30日間の無料トライアルが用意されているため、実際に試しながら使い勝手を確認できます。

 

VSCodeGitHub Copilot拡張機能をインストール

最後に、VSCodeの拡張機能検索から「GitHub Copilot」を探し、インストールを実行します。

その後、エディタ内からGitHubアカウントでサインインし、認証を完了させると基本的な設定は完了です。

エディタ上でコードを入力すれば、自動的にCopilotが提案コードを表示し、Tabキーで補完を確定できるようになります。

インラインチャットや複数ファイル編集などの追加機能も利用できます。

 

まとめ

GitHub Copilotは、コード補完やチャット、複数ファイルの同時編集など、開発現場における生産性を大幅に高めてくれるツールです。

エンジニアの負担を減らし、より創造的な業務に集中できる環境を整えるうえで大きく役立ちます。

この記事で紹介した内容を参考に、GitHub Copilotを導入することで、開発スピードの向上と業務効率化を実現してください。

 


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