ビジュアルプログラミングとは?言語や無料ツールを徹底解説!

プログラミング教育の中で、「ビジュアルプログラミング」という言葉を聞いたことはありませんか?
ビジュアルプログラミングとは、コードを書かなくても直感的にプログラムの作成が可能なシステムのことです。幼児や小学生でも楽しみながら始められる工夫がたくさん!
本記事では、初心者でも安心して取り組めるおすすめの無料ツールや、利用される主な言語を分かりやすく解説します。子どもたちの「やってみたい」を応援する情報が詰まった記事です。
ビジュアルプログラミングとは?
ビジュアルプログラミングは、コードを書く代わりに視覚的なブロックやアイコンを使ってプログラムを作成する手法です。背景には、プログラミング教育の普及や初心者の学習ハードルを下げる必要性があります。
ここでは、ビジュアルプログラミングの概要と必要性、そしてメリットを紹介します。
- ビジュアルプログラミングの背景と必要性
- ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの違い
- ビジュアルプログラミングのメリットとデメリット
それでは、解説します。
ビジュアルプログラミングの背景と必要性
ビジュアルプログラミングの背景には、AIの活用や、文字や記号を組み合わせるプログラミング概念を視覚的に表現することでより多くの人の理解を深める目的があります。
今後、多くの仕事でAIが活用されることが予想されている現代、プログラミング的思考は必須です。
ビジュアルプログラミングは、文字や記号といった抽象的なプログラミング概念を図形やブロックなど視覚的に表現することで、プログラミングの知識やスキルがない人でもソフトウェアやアプリケーションの開発に参加できるようになります。
ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの違い
ビジュアルプログラミングは、図形やブロック(視覚的なオブジェクト)を組み合わせたり、線でつないだりして作成するプログラムです。対してテキストプログラミングは、文字や記号、数字を組み合わせて作成するプログラムのことを指します。
視覚的なオブジェクトを組み合わせるビジュアルプログラミングに対して、テキストプログラミングは「プログラムコード」と呼ばれる文字の列を、プログラム言語ごとのルールに沿って組み合わせる必要があります。
ビジュアルプログラミングのメリットとデメリット
ビジュアルプログラミングのメリットは「学習コストが低いこと」です。
ビジュアルプログラミングはイラストや図形、ブロックを組み合わせて作成するため、プログラム言語を覚える必要がありません。特別な知識がなくとも学習できるため、子どもでもゲーム感覚でプログラミングが学べます。
その反面、ビジュアルプログラミングは「開発できるものが限定されること」がデメリットです。
ビジュアルプログラミングは基本的にシンプルなプログラムやゲームの開発に限定されるため、複雑な処理には向いていません。また、ほかのプログラミング言語との互換性がないなどの問題があることから、複雑なゲームを作るのは困難です。
ビジュアルプログラム言語の種類
ビジュアルプログラミング言語には、初心者でも扱いやすい種類が豊富にあります。
代表的な「Scratch(スクラッチ)」は、ブロックを組み合わせるだけで簡単にアニメーションやゲームを作成できます。
「Blockly(ブロックリー)」は視覚的操作を通じて論理的思考を育み、「Viscuit(ビスケット)」は絵を使った直感的なプログラミングが特徴です。
また、Python(パイソン)という文字列のプログラミング言語をビジュアル形式で学べるツールもあり、プログラミングの基礎から本格的なスキルまで幅広く学べます。
- 代表的なビジュアルプログラミング言語:Scratch(スクラッチ)
- Blockly(ブロックリー)とViscuit(ビスケット)の特徴
- Python(パイソン)を利用したビジュアルプログラミング
それぞれの特徴を見ていきましょう。
代表的なビジュアルプログラミング言語:Scratch(スクラッチ)
Scratchはブロックを組み合わせてプログラムを作成するビジュアルプログラミング言語です。
例えば「15歩動かす」「3秒待つ」といった指示の書かれたブロックを順番に組み合わせるだけで、マスコットを動かし、難しいプログラムコードと同じ動きの指示を与えられます。
Scratch(スクラッチ)を使えば、マインクラフトやスーパーマリオのようなゲームの簡易版を作成することも可能です。
Blockly(ブロックリー)とViscuit(ビスケット)の特徴
Blockly(ブロックリー)はScratch(スクラッチ)同様、ブロックを組み合わせてプログラムを作成するビジュアルプログラミング言語です。
また、Blockly(ブロックリー)はScratch(スクラッチ)やCode.org(コード・ドット・オルグ)などのベースとなるビジュアルプログラミングとして使用されています。
それに対して、Viscuit(ビスケット)は自分で描いた絵を動かすビジュアルプログラミングです。
動かし方も多種多様で、配置する場所も自分で指定できます。発想次第でさまざまなプログラムを作成可能です。
Python(パイソン)を利用したビジュアルプログラミング
Python(パイソン)をビジュアル形式で学べるツールの中に「EduBlocks(エデュブロックス)」があります。
EduBlocks(エデュブロックス)はPython(パイソン)やHTML(エイチティーエムエル)のような文字列のプログラミング言語を、ブロックを使って学べます。
少ないコードで簡潔にプログラムを書けるツールであるPython(パイソン)の言語を、ブロックでさらに分かりやすく学べるため、初心者にも使いやすいツールです。
ビジュアルプログラミング無料ツール
ビジュアルプログラミングには、初心者でも手軽に始められる無料ツールやサイトが充実しています。
特に人気のあるサイトでは、簡単にプログラムを作成でき、学びながら楽しくスキルを習得できます。
初心者向けのツールは使いやすさを重視しており、子どもから大人まで幅広い世代で楽しめるのが特徴です。また、学習教材も豊富で、基礎からしっかり学べる環境が整っています。
ここでは、無料ツールについて解説します。
- 人気のビジュアルプログラミング無料サイト
- 初心者でも使いやすい無料ツール
- ビジュアルプログラミングを学ぶのに最適な教材
無料で挑戦できるため、目的に合ったツールを積極的に使ってみましょう。
人気のビジュアルプログラミング無料サイト
ビジュアルプログラミングの無料サイトで有名なのは「Progate(プロゲート)」です。
イラスト中心のスライドで学ぶ「スライド学習」を採用しているため、分かりやすく学べます。
また、プログラミングを行うために必要なソフトの設定を行う必要がないので、すぐに学習を始められます。
初心者でも使いやすい無料ツール
ビジュアルプログラミングで使いやすいツールに「Snap!(スナップ)」があります。
Snap!(スナップ)ではブロックを組み合わせてプログラムを作成するため、Scratch(スクラッチ)に似た直感的な操作が可能です。
また、Scratch(スクラッチ)に比べて使用できるWEBの閲覧ソフトが多く、処理が軽いのも大きな特徴です。
そのため、Scratch(スクラッチ)が使いにくいと感じたらSnap!(スナップ)を使ってみるのもよいでしょう。
ビジュアルプログラミングを学ぶのに最適な教材
ビジュアルプログラミングを学ぶのに最適な教材に、「コードモンキーJr.(ジュニア)」があります。
コードモンキーJr.(ジュニア)は、CodeMonkey(コードモンキー)の未就学児~小学校低学年向けのコースで、一部を無料体験できます。
矢印が描かれたアイコンブロックを並べるだけでプログラミングが作成できるので、読み書きができない未就学児でも感覚的にプログラミングを理解できるのです。
また、プログラムを組むのが非常に簡単で、保護者にプログラミングの知識がなくても子どもが自習形式で学ぶことができます。
まとめ
ビジュアルプログラミングは、初心者やプログラミング未経験者でも簡単に取り組める新しい学びの形です。背景や必要性、テキストプログラミングとの違いを理解することで、その魅力が見えてきます。
Scratch(スクラッチ)やBlockly(ブロックリー)、Viscuit(ビスケット)などの代表的な言語やPython(パイソン)を活用した方法もあり、幅広い選択肢が用意されています。また、無料で使えるサイトや教材も充実しているため、初心者でも気軽に始められます。
新たなスキル習得の第一歩として、ぜひ挑戦してみましょう!